皆さんがフィリピン留学について調べている時に「フィリピン人の英語力はとても高く、日本人が英語を学ぶのにピッタリだ!」と聞くことが多いと思います。
「アジアの一国フィリピンの英語レベルが高いのはどうして?」と疑問に思いませんか?
その疑問にお答えします。
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フィリピン人の英語レベルが高い3つの理由!!!
ここでご紹介する理由はズバリ3つです。
- フィリピンが多民族・多言語で成り立つ国だから!
- 幼い頃から英語を実践する環境で生活しているから!
- 英語を使える事のインセンティブが大きいから!
フィリピンが多民族・他言語で成り立つ国だから!
フィリピンは7000以上の島々から成り立つ島国で、200近い民族がおり、それぞれの地域で170以上の母語が存在しています。
ですから、同じフィリピン国民同士でも共通のコミュニケーションツールが必要なのです。
そのためフィリピンでは、公用語として英語とフィリピノ語が採用されています。
公用語として英語が採択されたのは、1898年から1942年までアメリカの植民地だったことが影響しているでしょう。
フィリピノ語は、国語として言い表すために人工的に作られた言語ですが、マニラ地方を中心として話されるタガログ語を基にしているので、他地方の人々には馴染みが浅く、フィリピン人同士でも英語を使う方が多いそうです。
英語を習得していないと、同じ国民同士でもコミュニケーションが取れず、仕事もできないという環境なのです。
その結果フィリピンは、アメリカ、インドに次いで世界で3番目に英語を話す人口が多い国(89,800,800人)になっています。
幼い頃から英語を実践する環境で生活しているから!
フィリピンでは小学校から大学まで徹底した英語教育を行っています。
なんと小学校のうちから国語と社会以外の授業は全て英語で行っており、校内では英語以外禁止のルールを設けている学校もあるそうです。
日本でも学校で英語の授業はありますが、英語を使って他の科目の授業を受けたり、学校生活の中でも話すということは中々ありません。
フィリピンでは子供のうちから学校では英語、家では現地語という環境でバイリンガルとして英語を普段から実践しながら育つのです。
私、SPLカウンセラー堀口は、セブ・マクタン島で現地の子供たちと話す機会があったのですが、子供たちは10歳くらいだったのにも関わらず、英語でコミュニケーションが取れることに驚いたのを覚えています。
街の広告やテレビも英語が多く、映画館のアメリカ映画は「字幕なし、吹き替えなし」がほとんどです。
CNN Philippines(CNN NEWSのフィリピン版)
また、フィリピノ語より英語の方が遥かに情報量が多いので、特にアカデミック面で専門的な知識や情報を得るために英語が必須となっています。
英語を使える事のインセンティブが大きいから!
インセンティブが大きいと、モチベーションが上がるものです。
フィリピンでは英語をしっかりと習得していると、国内では英語講師やコールセンター等の比較的賃金の高い仕事に就くことができますし、アメリカやカナダといった賃金の高い海外で仕事をすることもできます。
海外で出稼ぎをするフィリピン人は、OFW(Oversea Filipino workers)と呼ばれ、フィリピン国民の実に10人に1人が海外で働いており、そこから祖国の家族に海外送金しています。
実際にOFWからの海外送金がフィリピンのGDPの10%以上も占めているそうです。
フィリピン人には「家族をとても大切にする・助け合う」という国民性があり、「自分がお金をしっかり稼いで家族を助けたい!」という強いモチベーションがあります。
このようにフィリピンの人々は、明確な目的を持って英語を習得してきたのです。
英語講師として優れている点
フィリピンの英語レベルが高い理由についてなんとなくお分りいただけたでしょうか?
このように英語を習得してきたフィリピンの英語講師は、英語のみではなく現地語と英語のバイリンガルとして育ってきているので、英語を第二言語として学習する我々日本人の気持ちがよく理解できます。
どうすれば効果的に英語を伸ばせるのか、その人に合った授業を考えてくれるので、英語ビギナーの方に特にマッチしているのではないでしょうか。