マレーシアはマレー系(67%)、中華系(25%)、インド系(7%)から成る多民族国家。
それぞれの民族が独自の言語、宗教、民族衣装、食文化を守りながら共存するマレーシアは、イスラム信仰を持つマレー系が大部分。互いの民族が尊重しあいながら生活しているため、宗教上のタブーを理解することは重要だ。世界人口の4分の1を占めるイスラム教、マレーシア留学をきっかけに世界で通じるマナー・エチケットを身に着けよう。

イスラム教のルール

食のタブーには注意。イスラム教では豚肉を食べるこを固く禁じられており、ヒンドゥー教では牛肉の食用がタブーとされている。また、仏教も一部の宗派では牛肉を食べることがタブーとなっている。どの宗教も共通して食することができるのはハラルのチキンとラムだ。

「ハラル」と「ハラム」って何?

「ハラル」とはイスラム教徒にとって食べることが許された食品のこと。「ハラム」は豚肉などの動物の血や酒など禁止されている食品のことを言う。

 

マレーシアは信仰の自由を認めているが、イスラム教を国教とする国。
不浄とされる左手で握手をしたり、左手でものを渡してはならない。現地の人と交流する際は、意識して右手を使わなければマナー違反となるので注意が必要。

 

また、頭は神聖な部分とされているので、子供の頭をなでることもタブーだ。日本では子どもの頭をなでることは好ましい行為だが、マレーシアでは反対の振る舞いとなるので留意したい。

人やモノを指すときに、人差し指を使うことは極めて無礼とされている。指さすときは右手で握りこぶしを作り、親指だけを伸ばし対象を指すようにしよう。

初対面の女性に対して、男性から握手を求めることはしない。同性同士ならば握手・ハグはOKだが、もしも、日本人女性が初対面の現地の男性へ握手を求めると思わぬ誤解を生む可能性があるので注意。欧米と異なり、軽く右手で触れるように握手をした後、その手を自分の心臓のあたりに触れる。

日没から夕方の祈りの時間があるので、日没後1時間は訪問や電話を避ける。
ラマダン(断食月2017年5月27日~6月25日)の間、日の出から日没までの間イスラム教徒は飲食・喫煙を断つ。多くの日本人はその対象にならないが、ラマダンの間イスラム教徒の事情を考えた配慮を心がけよう。

寺院でのルール

イスラム寺院(モスク)ではミニスカートやタンクトップなど肌を露出した服装が禁じられている。またサングラスや帽子を付けて寺院へ入ることも好ましくない。スカーフの無料貸し出しを行っているので、Tシャツの上から羽織るようにしよう。また、イスラム教、ヒンドゥー教の寺院は観光地となっているが、礼拝のための厳粛な場所なので参拝者の迷惑にならないよう心掛けが必要。

チップについて

チップは飲食店ではサービスチャージ10%が料金に含まれているので原則必要ない。しかし、観光地では習慣となりつつあり、高級ホテルなどでポーターにRM5ほどチップを渡すのは自然だ。

サービスチャージが含まれているかどうか見分ける方法は、料金表のメニューに「++」と書かれているかどうか確認すること。プラスプラスと表示されているメニューには税金とサービス料が清算時に別途加算される。
屋台などでは、料金の後に「net」と表記されており、これは支払金額はそのままということを意味している。

 

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